特許と論文

論文

複合天然生薬「吉報源」の京都大学での研究成果が学術誌に論文掲載されました

【論文の概要】

研究論文名:Extension of lifespan and protection against oxidative stress by an antioxidant herb mixture complex (KPG7) in Caenorhabditis elegans
(混合天然生薬(KPG)7による線虫の寿命延長と抗酸化ストレス作用)

著者:

森脇 隆仁, 加藤 誠嗣, 加藤 悠一, Ayaka Hosoki, 秋山 秋梅*
(*京都大学大学院理学研究科 生物科学専攻 動物学教室 環境応答遺伝子科学研究室)

公表雑誌:

Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition
Article ID: 13-11
日本酸化ストレス学会(Society for Free Radical Research International)学会誌

公表日:日本時間 2013年08月07日

混合天然生薬(KPG)7による線虫の寿命延長と抗酸化ストレス作用
【研究成果のポイント】
  • 吉報源を摂取することで体内の酸化タンパク質を約10%減少させる。
  • ATP(アデノシン3リン酸)の有効活用。
  • 老化の遅延と生存率のアップ。

 

学会論文の原文→ http://www.kippos.net/2013ronbun.pdf

同論文日本語訳→ http://www.kippos.net/2013ronbun-wayaku.pdf

 

  • 本文グラフ →

第5回 日本再生医療学会(2006年3月8日 岡山コンベンション

センター) 「天然生薬を主成分とする合剤の痴呆への影響」 ポスター発表
田中雅1、白川太郎2
1キッポー サイエンス リミテッド、
2京都大学大学院医学研究科健康増進・行動学)


【第7回 日本早期痴呆学会 講演録】

痴呆におけるブレンドハーブの効果の検討
田中 雅
キッポー サイエンス リミテッド
Examination of effect of blended herb in dementia
Miyabi TANAKA
KIPPO science Limited
Key Words:痴呆患者, IGF-1, DHEA-S, MMSE,問題行動

1.はじめに

近年、平均寿命が伸びた結果、数十年前には問題視されていなかった、痴呆や癌といった老化に伴う疾病が社会的に大きな問題となっている。

様々な方法での改善が試みられているが、我々は天然ハーブを主成分とする合剤を経口投与することによってこれらを改善する方法を試みた。研究を重ねた結果、十数種類のハーブをブレンドすることによって老化に伴う疾病を改善する方法を開発した。

ヒトで言えば20歳前後が最も健康であるが、それを境にして老化が進行する。ヒトを20歳の頃の状態に戻すことが出来れば疾病は無くなると仮定し、老化防止を研究した。

われわれはIGF-1とDHEAの2種類のホルモンに着目した。ヒトのホルモンは25~30歳を境に分泌量が減少を開始するが、これらの分泌量を外部から補充することなく、ヒトの体内で増加させることによって老化防止する方法を開発した。

IGF-1は、成長ホルモンの作用を仲介する物質で、成長促進、インスリン様作用、細胞増殖など多岐にわたっている1)。また、加齢とともに濃度が減少し、HGH分泌能の評価として重視されている物質である。DHEAは副腎アンドロゲンと呼ばれ、老化の制御の観点において生体機能を示す指標として注目されている2)。

今回は、痴呆患者がブレンドハーブを摂取した場合に被験者に及ぼす影響とこれらのホルモン類の数値の変化を測定した。

2.解析方法

2.1 被検者

対象は、厚生労働省所管 財団法人 天然物医学研究財団附属診療所及び治験契約医療機関の外来及び在宅患者から無作為に抽出された男女各1例とした。

2.2 方法

平成15年12月から平成16年4月までの期間の内8週間、対象者に対して試薬品(Table.1に示す)を投与し、臨床症状と副作用の観察項目を試験開始日、8週後に測定し、試薬品の効果と安全性を検討する事とした。投与方法は、試薬品を1回1包(3.75g)で1日2回とした。また、本試験開始にあたっては、患者に対し試験内容ならびに予想される効果、副作用等について説明し、試験参加の同意書を得た。

試薬品 ブレンドハーブ(吉報源Rとして販売)

2.3 観察項目

  • ミニメンタルステート試験(MMSE)
  • 問題行動
  • 副作用
    試験期間中の有無事象について調査し、その症状と薬剤との因果関係を確実に否定できる場合を除いて、副作用として取り扱う。
  • 血液検査(IGF-I, DHEA-S)

3.結 果

3.1 被験者 A 性別:女性  年齢:100歳

現病歴:70歳から腎臓及び心臓が悪くなり、外出が困難となる。平成11年1月の骨折を機に寝たきりとなり、痴呆症状、問題行動が目立ち始めた。

服用歴:併用内服薬は特になし。

3.1.1 観察項目の経過

ミニメンタルステート試験(MMSE) 初回検査 17点 → 8週間後 22点

・問題行動

徘徊については、開始時より緩やかに改善がみられ、8週間後には全く見られなくなった。その他に問題となる行動は見られなかった。

・副作用

副作用は特にみられなかった。

血液検査(IGF-I, DHEA-S)
IGF-1 DHEA-S
初回検査 37.6 μg/dl 27ng/ml
8週間後 42.1 μg/dl 30ng/ml
Table.2 被験者Aの血液検査結果

3.2 被験者 B 性別:男性  年齢:73歳

現病歴:46歳~49歳時に脳血栓を3度発症し、片麻痺と高度痴呆症状が残存。物忘れ、徘徊、妄想といった症状を認めている。現在まで、その症状は徐々に進行してきている。

服用歴:併用内服薬は特になし。

3.2.1 観察項目の経過

ミニメンタルステート試験(MMSE)初回検査 12点 → 8週間後 21点

・問題行動

徘徊については、開始時より徐々に改善し、8週間後にはほとんど見られなくなった。また、昼夜逆転、躁鬱、暴言暴行、不潔行為、介護への抵抗において、開始時より穏やかな改善が認められた。

・副作用

副作用は特にみられなかった。

血液検査(IGF-I, DHEA-S)
IGF-1 DHEA-S
初回検査 176μg/dl 27ng/ml
8週間後 184μgg/dl 30ng/ml
Table.3 被験者Bの血液検査結果

4.結 論

天然のハーブを配合し、生体の活性化を追及した本試験品を痴呆症患者に使用し、臨床効果及び安全性について検討した。

MMSEでの知的機能検査では、被験者は試験開始8週後に点数が上昇し改善の方向を示した。このことから、本試験薬は痴呆症に対する知的機能検査での効果が期待できると考えられる。

問題行動調査では2症例ともに8週間後に徘徊が無くなった。このことから、本試験薬は痴呆症に対する問題行動の改善効果が期待できると考えられる。

血液検査での抗加齢に対する調査では、高齢者が多く発症する病態に対し、深い関連があると考えられ注目を集めているIGF-1(ソマトメジンC)およびDHEA-S(デヒドロエピアンドロステロンサルフェート)の測定をした。

IGF-Ⅰの数値は2症例ともに上昇した。この結果により、IGF-Ⅰが臨床的意義を持つ作用、つまり成長促進、インスリン様作用、細胞増殖などの効果が期待される。またHGH(ヒト成長ホルモン)分泌能の評価としても、同様に効果があると期待される。

DHEA-Sの数値についても2症例ともに上昇した。この結果により、DHEA-Sが臨床的意義をもつ副腎皮質ホルモン分泌の上昇がみられ、それらに伴い、ステロイドホルモン分泌を促す効果が期待される。

副作用は2症例ともにみられなかった。従って通常に服用する場合、特に危惧することはないと考えられる。

以上の結果により、天然ハーブを主成分とする合剤(ブレンドハーブ)は、痴呆症患者に対する知的機能向上および日常生活での自立度向上の改善が認められ、本試験品は痴呆症への補助療法として有用であると考えられる結論となった。

5.おわりに

これまでブレンドハーブで介護老人の改善、癌、パーキンソン症、糖尿病、高血圧、動脈硬化、心臓疾患、リウマチ、膠原病など老化に伴う疾患の改善が報告されている。さらに、医薬品による副作用を軽減する働きがある。

今回、我々はブレンドハーブによる痴呆への有効性について報告したが、本試験とは別に痴呆患者がブレンドハーブを摂取する前後のSPECT撮影、及び、MMSEの点数を検査を行った。その結果、痴呆患者の脳の血流量は増加すると同時にMMSEの点数も上昇した。

今後は今回の観察項目にSPECTを加え、さらに痴呆の種類を分類し、われわれの提唱する食事を摂取した場合の臨床例を重ね安全性と有効性を評価していきたい。

参考文献

1)Verhelst J, Abs R, Vandeweghe M, Mockel J, Legros JJ, Copinschi G, Mahler C, Velkeniers B, Vanhaelst L, Van Aelst A, De Rijdt D, Stevenaert A, Beckers A.Two years of replacement therapy in adults with growth hormone deficiency.
Clin Endocrinol (Oxf). 1997 Oct;47(4):485-94.

2)Shealy NC
DHEA: The Youth and Health Hormone.
New Canaan: Keats Publishing,Inc, 1996.